ロデオには標準で発電機がないので、定番のホンダEU9iをバッテリーがあった場所に設置した。バッテリーは車体下燃料タンクの前方に移設した。 バッテリーの充電、走行中の冷蔵庫、電子レンジ洗濯機食器洗浄機 などの動力源となる。オートキャンプ場を使わない 私の旅スタイルでは必需品。特に数日同じ場所に定住した場合、走行充電だけではバッテリーの充電が消費に追いつかないので、日中バイクで遊んでいる間に駐車中のロデオでタイマーをセットして充電しておく予定。
いくら小型とはいえさすがにそのまま搭載はできなかった。

ロデオには横面に大きな収納庫があるので、そこに入れておいて使うときは地面に置いて使用する人が多いようだが、収納庫にはバイク関係のスタンドやブーツや工具や予備パーツなどをすぐ取り出せるように入れておきたい。また、駐車中外に放置しておくといたずらや盗難の危険がある。それに例えば電子レンジ を使うためだけにセットするのも面倒だし、雨の日や寒い朝などの屋外での作業は泣きたくなるほど辛い。

そこで分解して上部のタンクを外すことにした。
上部の突起などを少しサンダーで削る必要があったが、ぎりぎり入った。

排気は延長パイプを取り付けて車体後部に排出したいところだが、今のところバッテリー収納庫の車体中央側を大きめ(10cm×15cm位)に開口して排出している。前にカシータに搭載したEu9 の防音ボックスを作成したとき、排気側を排気パイプ以外全て塞ぐとマフラーの熱がこもりオーバーヒートしてしまうことを経験しているので、排熱のためかなり大きめに開口してある。
長さ45cmのスライドレールに各部品を適当(適切?)に配置し、引き出せるようにしてレールを固定。
オイル交換は上抜きでする必要があるがメンテナンスもロックピンを外して手前に引っ張り出すだけで簡単にできる。
燃料タンクは矢崎の5リットル携行缶をホームセンターで1980円で購入。20リットル携行缶と同じ値段なのは納得いかないが需要の問題だろう。塗装を剥がして6mmの穴を開け銅管を半田付けしてプロパンガス庫にセット。上向きの細い銅管は空気抜き。

Eu9はタンク容量が2リットルしかない上、給油口が細くすぐ溢れるのでカシータ のときは毎日の給油が面倒だったがこれで楽になる。ぴったりサイズ、といいたいがぴったりすぎて2つある収納庫のロックキーのうち後ろ側を閉めることができなくなってしまった。前だけでも問題はないが、キーレス化を考えているのでその時やり直そう。
携行缶の上にあるのはイワタニのカセットガスパワーユニットでLPガスが無くなったとき充填所が見つかるまでの間切り替えて使用する。青い缶はバイク用のハイオクガソリン10リットル缶。
プロパンガス庫はロデオの軽油給油口側にあるのでスタンドでいちいち車体の向きを変える必要もなく給油できる。燃料庫は室内から完全に隔離されているのでガソリン臭くなることもない。
プロパンガス庫に6mmの穴を開けて銅管を車体下に出し、フレームの隙間にバイク用の燃料ポンプをヤフオクで数百円で調達しセット。燃料ポンプから銅管をさらに3mくらい車体下を取り回してバッテリー収納庫にセットしたEu9のガソリンホースに接続。
とりあえずレンジ下にオンオフ、エコスロットル、燃料ポンプ、AC/DCコンバータ接続の各スイッチを配置したが、自分でもどれがどれだかわからなくなるので後で整理しないと。

Eu9で電子レンジ を使用するときは、消費電力が920WとぎりぎりというかEu9の定格をオーバーしているのでエコスロットルをOFFにしないと止まってしまう。もちろんAC/DCコンバータとの接続も切り離さないと電力が足りない。
始動のための引き紐を玄関から引けるよう穴あけ。戸車(滑車)を介することで上方向に引っ張れるようにして強く引けるようにした。

これで室内からチョーク以外の全ての操作が可能。チョークを引かなくても夏場はほぼ100パーセント一発始動。冬でも数回引けば掛かる。

難点は積載スペースがぎりぎりだったため、ゴム足や緩衝材を入れる隙間すらなく、振動がダイレクトに車体に伝わり少し共振すること。慣れれば大したことはないが、カシータのように外部ボックスに入れるよりはうるさい。

燃料ポンプのスイッチを切り忘れたまま走行すると、キャブレターのフロートからシリンダ内にガソリンが入るらしくプラグがカブってしまい、50回くらい引き紐を引かないと始動せず汗だくになる。オイルにガソリンが混入する恐れもあるので発電機稼動時のみ燃料ポンプのスイッチが入るよう改良しなければ。


トップへ戻る