ロデオに限らず、キャンピングカーのシンクは小さい。洗面器程度の大きさしかないので、ここで皿や鍋を洗うのは1個ずつになりとても時間がかかるし、シンクの半径が皿の直径より小さいので皿の端のすすぎが不完全になりやすい。結果として限りある水を無駄に消費することになる。水汲みはとても面倒なので回数はできるだけ減らしたい。
 
 生活感溢れすぎで申し訳ありません。
 
 食器洗浄乾燥機はキャンピングカーの必須装備と言っていいでしょう。朝晩の洗い物の時間と手間から開放され、より長くカヌーやバイクに乗れるようになった。

 ・使用水量20リットル程度で節水になる
 ・狭いシンクでの手洗いより清潔
 ・そのまま食器収納になる
 
前に乗っていたキャンピングトレーラーカシータ にも苦労して取付けていたので、ロデオに乗り換えてすぐにでも取付けしたかったけれど、キッチンの近くでまとまったスペースというのはガスレンジ下か冷蔵庫下位しか無い。シンクから遠いと水滴が垂れたり面倒なのでガスレンジ下の2段収納を潰すのが一番だけど、幅50cm奥行45cm高さ60cmなので食器洗浄乾燥機で一番多い幅55cmで奥行き30cm位の据え置きタイプが入らないし奥行きが無駄になる。ビルトインタイプは幅と高さはOKでも15cmエントランスに飛び出ることになる。

なかなかこの収納にあった、立方体に近い形をした食器洗浄乾燥機は見かけなかったため、あきらめかけていた。最近別荘 を入手したため家電をヤフオクで漁っていたら、偶然よさげな形状の食器洗浄乾燥機を発見。
シャープのSW-E30。1997年!製だけどなぜか新品を1500円で落札。

よく調べてみると同じような形状でサンヨーでも同じ頃にあったようだけど、この形状は売れないらしく現行機種では見かけない。
仮置きしてみると、まずまずのフィッティング。

特に奥行きはぴったりで無駄がない。もともと食器置き場にしていた収納を潰すので、狭いキャンピングカー内でスペースの浪費は避けたい。高さは10cmほど余裕があるけれど、あと5cmあれば食器も置けるはず。
妥協せずわずかなスペースを確保するために、収納基部を破壊する。
わずか5cmだけど、鍋や食器かごを置けるようになった。

これで収納が潰れるデメリットをかなり補うことができる。
給水はお湯の配管にチーズを割り込ませて分岐。

シンクの下に既に電子レンジ を置いているので空間に余裕がなく、ほとんどジグソーパズル状態。
排水は23mmの穴をホールソーで開けて、車体下で既存排水パイプと合流させる。

配線などごちゃごちゃのままドリルを廻したら、ドリルの回転部分に触れて摩擦熱で被覆が溶けてしまい、余計な仕事が増えてしまった。急がば回れで配線もきちんと結束した方が良かった、反省。

収納の扉を閉めれば音はかなり静かで、せまい室内でも気にならない。最も発電機で動かせば発電機の方がはるかにうるさいので意味はないけれど。
  ついでに発電機EU9i(出力900W)では出力が足りず停止してしまう問題を解決するため、ヒーターの回路にトライアックによる交流電力調整回路を割り込ませる。定格消費電力は1200Wだが、大部分は洗浄水を65度まで加温するヒーターが消費しているので、制御回路や洗浄モーターに影響を与えないようヒーターの入力端子に直接割り込ませる。水温の上昇が遅くなる分洗浄時間が長くなるが、あらかじめ60度程度まで湯沸器で暖めたお湯を使用すれば問題ない。
 交流電力調整器は秋月電気商会でキットが数百円で手に入る。今回は部品点数も5、6点なので手持ち部品で自作した。EU9i使いには必須テクですな。ここでEU16iを買えばいいじゃん、と突っ込みを入れないようにお願いします。


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