ノーマルはシンク台の下段を占領する大きなリニア電源方式のAC/DCコンバータが付いていたが、収納を増やす、発電機の燃費節約、車内電子機器の安定稼働のため軽量コンパクトで変換効率のいいスイッチング電源方式に変更することにした。
ノーマルのリニア電源方式のAC/DCコンバータ。

右にある大きなトランスだけで10kgはあるだろう。頑丈な鉄箱に入っているので全体では15kgくらいありそう。
中央上にある電流制限抵抗でバッテリーへの過電流を防止、その下にある大容量リレーはAC100V入力がないときはバッテリーからの12V逆電流を遮断する。その手前にある黒い四角い部品が整流用ダイオード。脈流平滑用の電解コンデンサーが無いがバッテリーがその代替ということだろう。しかしバッテリーが満充電のときは平滑されないので、ACの脈流がかなり残り車内の電子機器に悪影響を与える。ダイオードは普通ブリッジ(4個交互接続)にして脈流を細かくするとともに変換効率を上げるのだが、1個しかないので(半波整流)さらに脈流が大きくなる。

電源容量は40Aと申し分ないが、この構成では変換効率は50%が良いところだろう。14V20A流すのに560Wも必要とするので定格900Wの発電機Eu9i のエコスロットルはかなり開きエンジン回転が上がってうるさいしガソリンがもったいない。
スイッチング電源とは商用AC電源の50Hzと低い周波数を数10kHz~数100kHzの高周波に変換することでトランスを小型化するとともに変換効率80%超を可能にした技術です。2000年頃には一般化し、ACアダプタも中身は今やほとんどコレです。

左側が14V30A、右が12V12Aのスイッチング電源。大きさもさることながら重さが全く違い、12Aのほうは500g位。30Aも3kg位だろう。中古をヤフオクで漁り、併せて5000円程度。

14V30Aはバッテリー充電専用に使い、12V12AはAC接続時は車内12V回路をバッテリーからリレーで自動的に切替えることによりバッテリー充電効率の向上と車内12V回路の電圧安定化を実現した。ノーマルではAC接続時車内12V回路には充電電流そのままの14Vが流れるため、蛍光灯が明るくなる。僅か2Vだがインバーターに悪影響を与えているだろうし、DC12Vの液晶モニターは電圧のせいか脈流のせいか不明だがバッテリー満充電状態でのAC接続時には消えてしまう。オーディオアンプなどもDC12Vから直接取っているので悪影響が心配だ。
シンク台の下段を空けるため(ヘルメット置き場にちょうどよさそう)シンク台上段のシンク直下に設置。

スイッチング電源の欠点としては高周波ノイズが大きいことがあげられ、無線機や高級オーディオではこれを嫌ってあえてリニア電源としていることもあるそうです。私の場合AC100V入力=発電機Eu9i 稼働なのでノイズの塊である発電機の前には対策するかいもなし。DCバッテリー電源こそ究極のノイズフリー電源。
シンクを外した穴の上から見たところ。

シンクの下はスペースが贅沢に使われていてがらんどう。
ここに更に今まで冷蔵庫 下に置いていた電子レンジ を格納。

究極のスペース効率!
もともとは配管が贅沢に空間を使用し、全くのデットスペースになっていた。
水道や排水の配管の取り回しを工夫する必要はあるが、今まで死んでいたスペースを有効活用。
電子レンジ のドアは60度くらいしか開かないが、よほどデカいコンビニ弁当でも温めない限り実用上問題はない。
今まで電子レンジ冷蔵庫 下の収納に入れていたが、ここは電子レンジ がもう一台入りそうなほどかなり奥行きがあり横幅にも余裕があるのでもったいないと思っていた。私は旅中も基本自炊で電子レンジ は調理毎使用するので奥に押し込んでも使うたびに手前の物を除けて引っ張り出すのは面倒なので収納の半分くらいが死にスペースになっていた。実はロデオの車内収納のなかでは最大のスペースなので、ここが空いたことで洗濯機と乾燥機を車載 して衣装ケースを置くスペースが減った車内が快適になる。
外板を開口して取付。少なくとも下段には扉を付けたい。


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