| リヤキャリアにバイクを積んで旅をする。
20歳でバイクレースを始めてから15年間、ワンボックス車内に積んだり、カーゴトレーラーに積んで引っ張ったり、ワンボックスに積んでキャンピングトレーラーを引っ張ったりしたが、どれも一長一短あり不満があった。
バイクを車内に積むとガソリン臭いし泥や砂で汚れるので、車内で就寝するのは快適とはいいがたい。かといってトレーラーは高速やフェリーが高く燃費も悪い。
全てを解決するにはこのスタイルしかなかった。
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ロデオの長大なリヤオーバーハング。2mもある。
冷蔵庫、ボイラー、シャワートイレ、キッチン、エントランスがオーバーハング内にあるので、重量もかなりのもの。このためロデオのリヤタイヤには既に片側1t近い重量が掛かっている。それにメインフレームは後輪中心から80cmで途切れておりリヤ後端部まではきていない。サブフレームはあるが3cm角位のもので120kgあるバイクを支えることなどできそうにない。FPRに直付けなんぞしたら壁面が剥がれそうだ。
納車3日目にして既にベンツトランスポーターかカムロードベース車にしておけば良かったかとかなり後悔した。
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| 悩んでいても仕方がないので実行あるのみ。
邪魔になるバンパー、スペアタイヤを取り外し、バンパー基部の出っ張りをサンダーで切り落とす。 |
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車体下に潜りいろいろ調べた結果、床下収納庫やバッテリーケースが邪魔になるもののメインフレームに50cm程鉄角パイプを差し込むことができることがわかった。5cm角の鉄パイプ1.5m長のものを50cm差し込んで1m延長することにした。メインフレームに既設の10mm穴に合わせて裏からナットをリベットで固定。 |
| こんな感じでフレームの下からボルトで固定できるようにした。
延長線上にあるFPR製の床下収納やバッテリーケースはサンダーでカットしたが電動工具が入るスペースがなく手作業を強いられる部分もありかなり苦戦。FPRの粉塵はいつまでも宙を舞い吸い込むと体に悪そう。
メインフレームは7cm*6cm位の鉄骨なので5cm角だと隙間があるため厚板鉄板などでスペーサーを作成。しかしメインフレーム内にも溶接の飛び出しなど突起も多数あり調整が大変だった。 |
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左端の赤い鉄角パイプが差し込んだ5cm角のもの。
メインフレーム後端の直線部分が50cm位ありちょうど差し込むことができた。
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メインフレームに差し込んだ5cm角パイプのなかに、さらに4cm角パイプを差し込む。
肉厚2.3mmなので内幅は4.4cmとなり、スライドさせるにはちょうどいいクリアランス。さらに4cm角パイプのなかにキャスターを2個仕込んで軽々スライドできるようにした。
下側1/3ほどは5cm角パイプとメインフレームを固定するためのボルトナットの逃げのためグラインダーで溝加工。
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32mm径対荷重20kg程度の安物プラスチック製でも、2年2万km使用で特に異常は見られなかった。
裏側からリベット止、四角い穴を開けるのは難しい。ドリルで四隅開けてからグラインダーでカットしたけれど、ちょっとはみ出てしまった。ジグソーじゃ肉厚がありすぎて刃が立たないし。 |
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4cm角後端に3cm角パイプ2mを2本直角に取付けバイクのタイヤを挟み込むようにする。トレーラー用の防水テールレンズ、トレーラー用7ピンコネクタ、ナンバー、トレーラー用ジャッキなどを取り付け。 |
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運良くメインフレーム幅とバイクのホイールベースがジャストサイズだったのでうまく両輪で固定することができた。さらにハンドルをロデオに差し込めるようにして固定、ハシゴにバイクのシートレールを持ち上げるように固定して4点留めとした。
降ろすには写真で下端が浮いている板を押すとテコの原理でバイクの後輪が簡単に浮くので、キャリア右端の後輪を止めているボルトを外すと後輪が勝手に落ちてくる。後は手を添えているだけで降ろせるので力も要らず3分程度で簡単にできる。
積むのは下から斜め上方に押すのが難しく結構力がいる。勢いで積もうにもキャリア幅が狭いので落っことしそう(実際落とした)。電動ウィンチを取り付ければ完璧か? |
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キャリア中央に取り付けたトレーラージャッキのおかげで積んだ状態でも片手で引き出すことができる。4cm鉄パイプにもキャスターを4個仕込んであるので動作は軽い。あと1m位は引き出すことができるので整備や洗車もやりやすい。
これは積み下ろしの時の位置で、通常はロデオにぴったりくっつく形になる。 |
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2mの鉄角パイプ2本の端に120kg載せて、逆の端を50cm固定する。鉄角パイプの強度が不安だったが少ししなるもの2年2万km走行後点検しても変形や摩耗は全くなかった。。
大問題は全く考えていなかったところに発生した。
もともとあまり余裕のなかったロデオのリヤサスのストロークがさらに3cm程沈込み2cm程しかなくなってしまった。これでは発進でアクセルを踏込む度に底づきしてしまう。
逆にフロントは3cm程浮き上がりロデオ全体がチョッパーのように。これではもともとリヤに偏っていた加重がさらにリヤに移行し、リヤタイヤの加重限界を超えてバーストの危険性が大きく高まる。
リヤサスの強化
が必要だ。来週末には北海道へ渡るフェリーを予約してあるんだけど・・・。
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<リヤサス強化に進む>
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