|
思わず計画的衝動買いをしてしまった3mのカヌー
。
急きょ4日掛かりで電動ウィンチ付きルーフキャリアを作成した。 |
|
最初は屋根にレールを縦方向に2本設置して後ろから積むことも考えた。小径キャスターを取り付けたカヌーを車体後部から立てかけ、ウインチでレール上をスライドさせつつ上げていく。屋根上での固定作業がいらなくて楽だしカヌーが宙づりにならないので安全性が高い。
しかしウィンチをパンクベット上に置くにはFRPの強度が不足だし、滑車で180度方向回転させるのも支点の強度が不安だ。それにレールを敷くには中央のベントが邪魔になる。
積むのに少しバタバタしそうだが、妥協して構造が簡単な横積仕様とすることにした。
|
|
1mの塩ビパイプを3本横に渡す。カヌーの支点は前後の2本だけ、真ん中の塩ビパイプは車体後部ウィンチからのワイヤーが写真左端で滑車により80度程方向を変えていて大きな力が係るので、力を分散させるためと、写真右端のローラーを支えるため。もちろんカヌー以外の短いものを積む時は支点ともなる。 |
|
屋根にはイレクターパイプのジョイントを使用して一カ所当たり3点リベット止めしたうえで雨漏りしないようコーキングを施した。
屋根の角度が中央と端で違うので、屋根とジョイントの間に斜めスペーサーを入れて剛性が低下するのを避けるため、横のバーはしならないイレクターパイプではなく塩ビパイプを使用。24kgのカヌー程度なら電工塩ビパイプで十分と判断した。大きなRを持つベントジョイントがイレクタージョイントのラインナップになかったこともある。電工塩ビパイプはイレクターパイプが300円/mに対し100円/mと格安だし、微妙にすき間が開くが種類豊富なイレクタージョイントが使える。
しかし実際カヌーを載せてみるとちょっとしなりが大きいので中に竹を入れて剛性を確保した。ウィンチが壊れて人力で積む時はパイプから1/3位引っ張り出して一時引っかけにも使えそうだ。 |
|
電動ウィンチは車体右最後部の上端、自作後部ハシゴに鉄板2枚を横渡しにして固定。100円ショップの棚受けと建材の12mmボルトにVP13の水道管で格安ローラーを作成。
電動ウィンチはボート用のものが数千円で入手できるが、中華製なので遠征先で壊れないか不安・・・いざというときはハンドウィンチを接続できるように工夫しなくては。ハンドウィンチは万一スタックした時のため床下収納庫にけん引ロープと一緒に突っ込んである。 |
|
ウィンチからのワイヤーは車体中央で滑車を介し左端へ。
滑車に掛る荷重を分散させるため、縦方向にもパイプを渡して中央と後部の横パイプを連結している。
しかし、カーポートとの隙間がほとんどなくなってしまった。
本当はカヌーを積んだまま駐車したいので、いずれカーポートの嵩上げもしなくては。 |
|
車体中ほど左端の最終ローラー。
L字金具と12mmボルト、VP13塩ビパイプで作成。
ここを支点にカヌーを地面から吊るし上げることになる。
ちょうどいい位置にサイドオーニングがあるので荷重を分散させることができた。
この横棒は1本だけでも24kgのカヌーだけなら問題なかったけれど、サイドフロート、外部燃料タンクなど装備品が増え、濡れたライフジャケット、ウェイダーやパドルなどは室内に入れるよりカヌーに積みっぱなしのほうが楽なので横着するうちに総重量が50kg位になり、中央滑車支点や最終ローラーの強度が不安になってきたので2本にして強化した。 |
|
キャリアとの固定だけでは不安なのでパンクベットを一回りしてロープでバウと固定。パンクベットがあるので普通の車のようにフロントガラスからの上昇気流がないから安心だが念のため。
|
|
スターンもリヤラダーにタイダウンしている。
車体背面はもはやキャンピングカーというより特殊工作車の様相・・・。
|
|
カヌー以外の長尺物も積める汎用性には優れているけれど、屋根の端で90度カヌーが横転するときはバウかスターンがサイドオーニングに引っかかり水平を保てないので、人力で補助調整しながらウィンチを少しずつ操作する必要がある。
やはりレールを屋根にリベット打ちしてカヌーを車体後部から立てかけて引っ張り上げるのが理想。バウにワイヤーを取り付けなければならないと思っていたけれど、カヌー中央のヨークにワイヤーを取り付ければレールも車体後半1.5mだけでいいので屋根上のベンチレーターも邪魔にならず敷設可能だしウィンチやワイヤーの取り回しも現在の構成に滑車を1つ追加すればいい。
使えば使うほどアイディアが沸いてきて、キャンピングカー改造の旅に終わりはありません・・・。 |