ガソリン代はどこまで上がるのか。個人的にはリッター400円くらいになってもいい。そう思わせる偉大な乗り物がマジェスティ125です。
街乗りでも最低35キロ、ツーリングでは50キロ近く1リットルで走ってしまう、それも交通の流れをリードしての数字だから驚異的。必要十分なパワーとハイグリップタイヤ、よく効く大径ディスクブレーキでバイクとしての面白さと、無段階変速、前面大型カウリングや背もたれ付きシートによる快適性を両立した究極の乗り物。
さらに屋根とフロントウィンドウ、BOXを取り付けて、全天候多用途型に改造。

こいつに乗ってしまうと人間1人が移動するのに1.5トンもの鉄の塊を化石燃料を燃やして動かしていたのがとても傲慢なことに思えてしまう。
こいつの最大の欠点はシート下スペースが極端に狭いこと。メット一個がぎりぎり入るだけ。他のスクーターは二個入るのがあたりまえなのに、メットは一個しか使わなくても買い物などにはまるで使えない。
シート下スペースを生かしつつ、重量物を積むときはタンデムシート上に荷重されるように設計。イレクターパイプとステンレスパイプのあわせ技でスライド式ボックスとした。ロングツーリングでは同サイズのボックスをもう一つ付けることもできる。
通常はこの位置で使う。スーパーへの週一買出しでは重さは20kg近くになるので通常のキャリアでは強度不足。
スーパーでは最近マイバスケット運動がはやっていてうちの近所のスーパーでも導入された。ぴったり収まるのでレジから直行してボックスに入れ蓋をすればいいだけなので楽で早くて安心。

バイクならいつでも入口のすぐ近くに停められるし、荷崩れしないように、シートを汚さないように気を使って運んでいた車での買い物よりずっと楽だ。
見た目も結構いけてるでしょう?

スライド部。イレクターパイプが直径28mm、ステンレスパイプが直径25mmなのでちょうど良いクリアランスでスライドも片手で軽々。奥に見えるのが一番荷重のかかる取り付け部。
シート後端にあるL字金具。もとはタンデムグラブバー(背もたれ付き)がついていたところ。
その秘密が今明かされる!(←大げさ)
フレームに直付けのボルトなので50kgくらいの荷重に耐えられそうだ。
前の取り付け部はメットインにボルト止め。できれば下のメインフレームに固定したいところだが、うまい方法が浮かばなかった。現状のままでも強度的に不安はないが、念のため1cm厚のゴムマットを挟んで固定してあるのでいきなりメットインが裂けることはないだろう。
ボックスをひっくり返したところ。4箇所で車体と固定される。
屋根はホンダのキャビーナという2ストスクーターの中古をヤフオクで購入。LEDハイマウントストップランプもちゃんと点灯してラッキー。ちなみにこの写真は取り付け試行錯誤中のもので、支柱を真っ直ぐ立ち上げたのでは屋根の位置が前過ぎたのでこのあと次の写真のように後ろに15cm程度ずらしている。そこにヘルメットがちょうどいい具合に収まるのでますます使い勝手が良くなった。シート下のメットインは毎回使うにはちょっと面倒。

フロントウィンドウは2mm厚のアクリル板をホットガンで曲げて作成したがいまいち。型を熱して曲げないときれいな曲線にならず景色がすこし歪んでいるが実用範囲内。今度は鉄鍋をバーナーで熱して当てがってみるか。
このあと列車が通過してびっくりした。

前面ウィンドウの効果は絶大で、ヘルメットのシールドは必要ないので視野が広がり開放感がある。バイクに乗っていて一番寒い首元に全く風がこないので、襟を開けて走れる。ヘルメットの重さ×風圧=肩こりだが風圧がかからないので疲れない。この日は調子に乗って400kmも走ってしまったが、バイクに長時間乗った後にありがちな変な痛みなどが起こらない。ついでにこれだけのってもガソリン代は1500円、頭痛の種も減る。
走行中はフロントウィンドウに当たった風が左右に逃げるためエアーカーテンのように左右からの雨の吹き込みを防いでくれるのだが、停車中は50cm幅の屋根ではさすがに横からの雨を防ぎきれない。雨のときだけ張り出すことができるサイドバイザーを屋根上に載せた。エンビ板とカーテンレールで製作したトムキャットばりの可変翼?
決してチンドン屋ではありません。
本人は大真面目です。

月1回のホームセンター買出しスタイル。ロデオやカシータの部品を往復1時間かけて調達してきます。
ついでに灯油も18リットルポリタンクを2缶、長尺物も2.5m位までOK.
マジェスティ125を手に入れたら必ずやっておきたいリヤサス250C化。

125のリヤサスは駄目ダメです。軽荷重ではガチガチで、強い衝撃が掛かるといきなり底付きします。オフロードバイクのサスの理想である、初期はやわらかく奥で踏ん張るサスとは正反対の、逆プログレッシブサスです。

幸いヤフオクで250の純正リヤサスが山ほど出品されているので(私にはまったく理解できない車高ダウン社外品換装のため)、4HCかマジェCのサスとサイドスタンドを入手しましょう。グランドマジェスティは車重が違いすぎるので避けるのが無難です。形状もちょっと違う気がします。新品を買ってまでやる価値があるかといわれると?ですが2~3千円で入手できるのでお勧めです。

手に持っているのが元の125用です。バネ直径も太くなりいい感じです。

取り付けは誰でもできるポン付けです。当然ですがセンタースタンドを立てて作業しましょう。

ただし全長が2cmほど長くなるのでサイドスタンドを変えないとただでさえ寝すぎの感がある停車姿勢がさらに横倒れになります。停車のたびにセンタースタンドを立てる几帳面な方は別ですが、サイドスタンドも一緒に交換したほうが後々のためです。

乗り心地は短距離のっただけでは大差ないですが、長距離のるとぜんぜん違います。

サイドスタンド(マジェC用)は、もともとのスプリングの取り付けが裏側で長さも違うのでポン付けというわけにはいきません。ボルトの径もちがうので取り付けボルトナットも入手しましょう。ガタがあってもいいなら125の方が細いので付きますが、場所が場所だけにお勧めできません。中央部写真のちょっと錆びが出ているところには突起物(ストッパー?)があったのですが、スプリングと干渉するのでグラインダーで削り取った後です。スプリングの長さが違うのをS字金具でごまかしています。

元の停車姿勢とくらべると若干立つ感じになりましたが、私には元々が寝すぎだったのでちょうどいいです。
これでツーリングも楽々です。エンジンがバネ下についているので元々バネ下荷重最悪状態のスクーターは、XRなど普通の?バイクや乗用車と比べれば乗りごごちは雲泥の差ですが、少しはましになります。

サスペンションから見ると最悪のエンジン搭載位置ですが、駆動系のメンテフリー、超低重心による安定走行、シート下積載スペースなどの利点もあります。
スクーターなんてせいぜい2~3万キロ、5年程しか保たないのに手間やお金を掛けてどうする、という意見もあると思います。

実際部品の耐久性は車の半分以下ですし、車両価格が安いこともあり一箇所故障しただけで工賃を考えると乗り潰されてしまうのが世の常です。

しかし整備を自分でするならば、部品代は車の半額以下ですし工数も少なく、リフトなど高価な設備が無くてもちょっとしたガレージ があれば完璧なメンテナンスができます。5万キロを超えた現在までで致命的な故障はウォーターポンプジェネレーター くらいで、あとは3万キロごとにドライブベルト交換 していれば車と同じくらいは乗れるでしょう。

こいつがあったからロデオ購入に踏み切れた、と言えます。

ロデオの巨体で通勤や買い物をする気にはなれないし、軽自動車をもう1台維持するのも大変です。




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