自宅は縦に2台のカーポート下駐車場なので、ロデオの後ろはガレージにしてロデオやバイクやカヌーの整備をしている。
仕事が終わってから2時間ほどここで作業するのが日課になっていて、1日で一番楽しい時かもしれない。

以前は中年オヤジの典型、晩酌で仕事のストレスを解消していたけれど、ガレージで建設的に頭と体を使う方がずっとストレス解消になるし金もかからず健康に良い。酒は一滴も飲まなくなってメタボとも無縁。

天気の悪い週末や寒くて出掛ける気がしない12月から3月の週末はほとんど1日中ここで過ごしている。家でダラダラしているよりずっと心と体の疲れが取れる。
カシータ に乗っていた時は牽引車(エスティマ )とトレーラー(カシータ )を駐車していたので、作業するときはエスティマを出して空いたスペースで作業していた。

いちいち作業台や工具箱を展開したり片付けたりするだけで疲れてしまうし、平日は仕事後の僅かな時間に本格的な作業をする気にはとてもなれない。

ロデオへの乗り換え はかなり冒険だったし、多大な時間と労力を費やしたけれど、ガレージのスペースができただけでも大正解だった。
昔はビールケースにバイクを載せて前後輪を数㎝浮かす程度の状態でモトクロスレース前後の膨大な整備メニューをこなしていたけれど、工具や部品一つ取りに行くたびにフルスクワットをしなければならず、若い頃はトレーニングの一環として当たり前のことだったけれど、今やったらたちまち腰痛になってしまう。

カーポート支柱間に渡した単管パイプに1t吊チェーンブロックを設置してホームセンターでよく売っている980円作業台に載せることで楽に早く整備できるようになった。

作業台の天板は厚さ1cm程度の合板でさすがにバイクの重みに耐えられないので2×4に打ちかえてある。さらに軽量鉄骨にキャスターを8個取り付けた土台の上に載せることで、バイクを載せたまま移動することができるようにした。プロはエアリフトに載せて数cmの高さも調整してから作業するが、さすがにそこまでは・・・。

カーポート下は明るいのでとても作業しやすい。モトクロスレースをやっていた頃にこういう環境があればもっと上位に行けたかもしれないけれど、当時はボロアパートの階段下の暗い僅かなスペースでの整備。環境の悪さを体力でカバーしていたが、環境がやっと整った今は体力がない。少年老い易く、学成り難し。
普段はロデオに積みっぱなしのこの状態で駐車している。

整備するためにロデオを動かしたりするのは面倒なので、このまま作業台へ載せ換える。
バイクキャリア の真上に設置してあるチェーンブロックを、ステップとハンドルにかけてからジャラジャラと吊り上げる。
バイクキャリア をロデオ内に格納し、代わりに作業台を真下にセットする。
チェーンブロックをジャラジャラと緩めて作業台へ落下。

チェーンをバイクから外してゴロゴロと手前の所定位置まで作業台に載ったバイクを移動させて整備準備完了。
1年間1万8千キロをロデオの背で過ごしたXR。

ロデオの極悪排気ガスに晒され、ススで真っ黒に。フロントフォークからはオイル漏れ。バイクで走行しなくてもキャリアの上でサスペンションは常にストロークしていたから、使ってないのにいつの間にかオイル漏れしていた。

今年はすっかりカヌー に心を奪われていたので、九州四国4千キロ の旅を始めとして全く出番がないまま市中曳き回しの無残な結果。モトクロスレースをやっていた頃の自分が見たら卒倒するような放置プレイ。
1年ぶりに徹底的に洗車をしてからフロントフォークのオーバーホール。

ガレージというと車庫のような密閉空間を思い起こす人が多いけれど、よっぽど広いスペースでないと車庫では洗車の水分やパーツクリーナーなどの溶剤やガソリンなどの揮発成分が籠ってしまうので体に悪い。蛍光灯程度の明るさでは影ができて細かい部品形状が見えないため作業効率も悪い。カーポートに壁を取り付けたくらいが作業場としてはベスト。ディーラーの整備工場などは別として、個人経営規模の車屋も大抵あまり壁で囲っていないところが多い。冬の空っ風は身に沁みるけれど、体が冷え切る前に休憩して自宅床暖房 で芯から暖まるのが自宅ガレージのいいところ。
ついでにブレーキフルードも交換。
作業自体は簡単だけれど、うっかりマスターシリンダのフルードを切らすとブレーキラインにエアが混入して大変なことになる。昔レース前夜にミスをして夜通し泣きながらブレーキレバーを何千回も握り続けた辛い思い出も。

今はキャリパーに真空ポンプを繋いで強制的にフルードごとエアも抜いてしまう環境があるので怖くないが、ミスしたら大変なことになる、と思っているとかえってミスをするもので、ミスしてもリカバリーできる自信があればミスしないものだ。

納期が、資金が、などと余計なことを考えるとミスを連発して悪循環に陥る。どんな仕事も目の前の些細な作業に全集中力を注ぐことのできる環境を整えることが肝要だ、と20代のうちに体得していれば今頃勝ち組に・・・。

せっかく洗車したのにまたススだらけにするのも何なので、新兵器塩ビパイプマフラーエンドを投入。

溶けるだろ!と突っ込まれて当然ですが、ディーゼルはガソリンエンジンより排気温度が低いし、マフラーが延長されて延々6m近く引き回されていることと、マフラーとは1cm位隙間を開けて排気誘導程度としているのでもしかしたら無事かも?ダメだったら鉄板で作り直します。とりあえずこのダサさが個人的ツボに嵌っています。
いよいよ来週から北海道です。

釧路川、歴舟川、知床半島などカヌー 中心の旅になりますが、バイクの聖地北海道に行くからにはやはり恥ずかしくない状態にしたいものです。
   
   


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