来止臥野営場から幌内という集落まで1kmの遊歩道と書いてあったので早速歩いてみた。
草原の中を歩いていくが、遊歩道といえるのは最初の100mだけですぐに草薮になってしまう。

これはまだいい方、踏み跡を見失うこともたびたびあり、霧に巻かれでもしたら方向を見失って崖から海に転落しかねない。
海岸線ギリギリを歩くが柵などは一切ない。

展望は最高だが悪天候の時は絶対に歩かないほうがいい。
道は海岸と森の間の幅百m程度の草原を中心に、森に入ったり海に出たりを繰り返す。
黄色い部分が道です(汗)。
道?は森の中へ入っていく。
森といっても通常数十メートルに育つ種が成木なのに樹高数メートルしかない。

常に強風と濃霧に晒されているため矮小化しているのだろうが、盆栽のような趣がいとおかし。
森の中は樹がまばらで下草も少なく明るい。
天敵が少ないためだろう、通常は警戒心が強く滅多にお目にかかることがないリスが、すぐ目の前で写真撮影しても逃げずに余裕の表情をかましていた。
風が吹くときは凄いんだろうな。
奇石の連続する海岸線。
幌内が見えてきた。

既にもう道らしいものは全くない。勝手に歩け状態。
こんな断崖絶壁の中にも人の営みがあるのがすごい。
絶壁に穴が多数あいている。ツバメの巣だろう。周辺の空にはツバメが多数飛び交っていた。
振り返れば海と草原だけの光景が広がる。

道がなくなってしまったのでどこが遊歩道の終点なのかわからない。まさかこの絶壁を降りて幌内に行けと?
幌内行きはあきらめて素直に来た道を戻る。
しかし道がほとんど無いので何度も方向を見誤った。海が見えれば方向はわかるが一面草原しか見通せないところでは目標物は全くない。

野営場のロデオが見えてきた。しかし凄いところにある野営場だ。

来止臥野営場に来たらこの道は是非歩いて欲しい。
しかし、看板には遊歩道0.9kmと書いてあるが、0.8kmは登山道以下である。快晴時以外は決して入ってはいけない。藪こぎになるので運動靴ではなく長靴が望ましい。遊歩道は0.1kmで、後は自己責任の世界です。


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