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ロデオライフを支える縁の下の力持ち、2004年式マジェスティ125Fi。
16000kmで嫁に来てから4年間33000km、ほぼ毎日通勤や買い物の足として活躍し、最近のガソリン高騰に40km/Lの高燃費と車より楽で速い使い勝手の良さにますます手放せない存在になっている。
50000kmを目前に控え絶好調だけれど、25000km時点で1通り整備した後3年以上ほぼノーメンテで乗りっぱなしなので、節目点検を兼ねて徹底的に整備することにした。 |
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スクーターは機関部のほとんどが地面スレスレにあるので、センタースタンドを立てただけの作業では座り込んでやらなければならず、工具や部品を取りに行くたびにフルスクワットしていては体が持たないし効率が悪すぎる。工具に力を入れにくいので作業ミスの原因にもなるので、面倒でもウィンチで吊るし上げて作業台へ載せる。 |
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吊るし上げるにはハンドルカバーを外してハンドルに2点掛け、後席ステップカバーを外してサブフレームにも2点掛けでバランス良く上がる。
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980円作業台と軽量鉄骨とキャスター8個で自作した超チープバイクスタンド。
載せたまま移動できるし150kgの車重も不安なく支える。 |
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まず冷却水を抜いたところありえない斑点が。
白っぽくヌルヌルしたホットミルクの皮のようなものの正体は、冷却水に混ざったオイルが撹拌されて乳化したもの。
放置しておけばまるで悪玉コレステロールのように徐々に冷却系統を詰まらせ、エンジンが常にオーバーヒート気味な高血圧エンジンとなり寿命を縮めてしまう。 |
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冷却水とエンジンオイルの接点、ウォーターポンプ。
カムシャフトに直結された水車(インペラ)が常に冷却水を循環させているけれど、カムシャフトは当然エンジンオイルで潤滑されているので、メカニカルシールというオイルシールとベアリングを一体化して密着度を高めた部品で互いを分離している。しかしゴムなので当然減ってくれば隙間からお互いに行き来してしまう。
冷却水を抜くときはここのホースから抜くと冷却系統で一番低い位置にあるし外しやすくていい。サービスマニュアルにはシリンダーのドレンボルトを外して抜くとあるけれどボルトは大抵熱で錆びて硬化しているので、外す時折れてしまったらシリンダー交換する羽目になる。どうせ100%全量交換なんて無理なのだからほどほど抜ければ良しとしよう。
思ったより汚れていた右端のベルトケースのエアフィルター。駆動系の冷却効率に影響するのでもう少しこまめに清掃すべきだった。取り外してエアガンで吹いたら簡単に綺麗になった。 |
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ウォーターポンプは+ネジ3本緩めるだけで簡単に外せる。エンジンオイルを抜く必要もなし。カムシャフトのマイナス溝にインペラシャフトが噛み合わさるようになっている。
車だとタイミングベルトと同時交換がセオリーなので10万kmは持つ部品だけれど、車の2~3倍高回転で回っている125ccエンジンでは5万kmが限界か。昔乗っていたDT125Rも4万キロを超えたあたりでミッションオイルに冷却水が混ざり乳化して真っ白になって交換した記憶がある。
2ストならミッションオイルだけで済むけれど、4ストはエンジンオイルに冷却水が混ざるので潤滑不良で直接エンジンにダメージを与えてしまう。 |
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買っておいてよかったウォーターポンプASSY。
メカニカルシールだけでも部品は出るけれど、ヤフオクの台湾輸入業者から5000円で買えるので打ち換えの手間を考えるとASSY交換なら5分で終わる。
DT125Rの時はシールがクランクケースカバーに直接圧入されているので打ち換えたけれど、メカニカルシールはベアリング並みに強く圧入されているのでプレスが必要。打ち込み深さも0.1mm単位指定でシビア。
真ん中のシャフトと上の写真の溝が噛み合うようになっている。 |
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元通りホース4本を取り付け冷却水を入れた後、銅パッキンが付いているボルトを緩めてエア抜きする。
エンジンオイルの乳化は1000kmごとの交換でチェックはしていたけれど、あまりわからなかった。それでも思い返すとエンジンオイルドレンキャップの底に白い沈殿物が最近増えていたような気がする。外気温の変化によるクランクケース内の結露により、エンジンオイルに多少は水分混入する(このため乗っていなくても半年ごとに交換推奨)ので、冷却水混入しているか判断するのは難しい。
10万km位持つだろうと思っていたけれど、早めに気が付いて交換できて良かった。
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ラジエターの冷却水注入口はフロント物入れ内にある。オイルジョッキでは入れにくい位置なのでペットボトル利用が吉。だいたい1ℓ弱入った。 |
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リザーバータンクは右ステップボードの下にある。こちらまで油分が回っていたので良く洗ってから冷却液を注入。
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ドライブベルトは25000kmごと交換が推奨。
今回2回目の交換で、25000km時交換した初代ベルトも万一切れた時の予備に取っておいたので今回交換した2代目ベルトと比べてみると減り方はぴったり同じ幅21mmだった。
新品が22mm、使用限界が19.8mmだから田舎道が多い私の乗り方だと推奨の倍は使えるようだ。3代目はもう少し粘ることにしよう。
ついでにギアケースのオイルも交換。85W-140が指定だけれど高い上に130ccしか入らないので、ロデオのデフオイル
の余り80W-90の普通のギアオイルを入れる。10000kmごと交換しているけれど結構鉄粉が混ざっていた。今のところ不具合はないけれどやっぱり指定粘度の方がいいのかも。 |
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正しい使い方ではないけれど、ユニバーサルホルダが1本あれば一応両方のセンターボルトを緩めることができた。 |
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クラッチハウジングは粉がびっしり付いているので清掃。
プーリーの中に入っているウェイトローラーも同時交換推奨。ローラーは中で動いているので削れて軽くなってきて変速タイミングが狂ってくる。ローラーが削れた粉がプーリー内に溜まっているのでこちらもエアガンで吹き飛ばす。 |
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次はフロント回り。
フォークブーツは10000km位しか保たない台湾クオリティ。600円のオイルシールを守るために1500円のブーツを交換するのは今一腑に落ちないのでいっそブーツレスにしようとも思ったけれど、ヤフオク台湾輸入業者から半値以下で買えたので交換することにした。
ブレーキパッドは50000km無交換なのに5mm以上残っている、驚異。このペースなら20万kmは持つかな。予備買って損したかも。
ピストンの戻りは若干渋いけれど引き摺るほどではないのでシール交換はパス、ブレーキフルードのみ交換した。 |
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フォークオイルも交換。
大して汚れていなかったけれど、100ccずつしか入らないので大した出費でもない。
XR250は500ccずつ入るので、性能は5分の1と言ったところか。
新しいオイルを入れた後はゆっくり十数回ストロークさせてエア抜きを忘れずに。
普通のバイクはトップキャップボルトを締めてからステムに組み付けるけれど、マジェスティはキャップボルトがステムからの抜け防止を兼ねているのでステムに取り付けてからトップキャップボルトを締め付ける。これがやりずらくてステムをよく清掃しないとフォーク内にゴミが入るしボルトを押しつけるのが大変でなかなか締められない。
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ついでにステムも取り外して点検。
グリスがたっぷり残っていて問題なし。
ボトムベアリングは圧入されていないので簡単に取り外せる。レースは圧入されているのでレースを痛めた場合交換はサンダーで削り取るしかなく大変。レースを傷つける前にベアリングをこまめに清掃、グリスアップする。 |
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トップベアリングはばらばらのボールなので落としやすい。落とすとまず見つからないので予備を買っておいた方が良い、って1個足りないような気がする。
そういえば25000km時点でグリスアップした時に1個落として見つからなくて、1個くらいええやろ、とアバウト組み付けした気がする。実際1個無くても25000km問題なかったようだけれど気持ち悪いので今回新品ボールを一個足しておいた。 |
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ボトムのレースも問題なし、よくグリスアップして水分の侵入を未然に防ぐ。
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ステムトップで締めつけるナット類は組み付けトルクにそれぞれ指定があるので要注意。
下のナットは中くらいの力で締めつけた後半回転程度戻してからステムが引っかかりなく動くぎりぎりの程度に締めつける。。
中のナットは強く締めつけてロックワッシャを取り付ける。
上のナットはロックワッシャ止めなので中くらいで締め付け。 |
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丸2日掛けてきっちり整備したので後5年10万キロまではノーメンテOKかな。
性能維持のためのメンテナンスなので良くなったわけではないけれど、駆動系は体感できる効果あり、変速タイミングが適正になり快適になった。
さて、XR250のリアサスが最近渋いのでリンク廻りを分解清掃しないと・・・やれやれ。
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