ロデオ購入前使用していたキャンピングトレーラー「カシーター」 の大きな欠点の一つに、グレータンクが装備されていないことがある。

北海道オンネトーでのP泊では、湖まで数mの場所だっただけにこんな美しい湖に生活排水を直接放流することにかなり罪悪感を覚えた。国立公園だし、下手をしたら通報されかねない。

こんな美しい場所でなくても、駐車しているキャンピングカーの下が排水まみれなのは醜いものである。

シャッターバルブのメンテナンスは意地でも成功させなければならない。

エントランスの真下に付いているグレータンクの排水用シャッターバルブ。
一番奥まで押し込んでもちょろちょろと下水が流れてくるので、中のゴムパッキンが駄目になっているのだろうと思いバラスことにした。

しかしよく見てみると取り付けが不自然である。右側に穴が手作業で横方向に拡張されており少し右にずれて装着されていた。
しかもボディのFRPの厚さ分5mm程完全に押し込むことができないようになっていた。

よくわからないのでとりあえず取り外してみることにした。

4隅の1/4ボルト4本を取り外せば難なく分解することができるが、1/4ボルトが錆び錆びで1本折ってしまった。ボルトの方が折れたので外すことはできたがナットをなめなくて本当に良かった。母体がやわなプラスチックなので、ドリルでナットの頭を飛ばすにしても母体が熱で変形しそうだ。
シャッター自体は傷もなく16年物とは思えない状態を保っていた。つまりほとんど使われていなかったのだろう。

最初はバルブの構造が理解できなく、写真上下にある僅かな隙間から漏れるのかと思ったが。
シャッターを挟み込むようにこのようなゴムパッキンが両側の排水パイプに付いていた。
シャッター側にゴムパッキンをはめてみると、なるほど上下の隙間は関係ないことがわかった。

ゴムパッキンにも傷はなかったのでよく清掃してたっぷりグリスアップをして組み戻した。

漏れの原因はシャッターバルブの取付位置がボディーの窪みより後方に3cm程ずれているのに適当に穴を横方向に拡張して無理やり施工してあるために完全にシャッターを押し込めないことが原因だった。つまり新車時から漏れていたということになる。

排水VP管を3cm短く切り直せばいいものを、少しの手間を惜しんで確信犯的誤魔化しをしている。

リセールなんて考えていないし面倒なのでボディの方を切断してしまった。
燃料パイプの取り回しが足りないからといってメインフレームを半分以上切断して施工するなど、ヨコハマモーターセールスの現場工のモラルはかなり低いようだ。

中古購入だから割り切れるものの、新車でこんなものを500万円で買わされたりしたらたまったものではない。


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