11月も中旬、関東はかなり冷えてきた。

今年最後の出動なのでできるだけ南に行きたいが、4日間しかなかったので、1日でアプローチできる紀伊半島で林道と温泉三昧の時間を過ごすことにした。
休日高速1000円は入る時か出る時どちらかが休日であればいいので、金曜日の朝出て目的地手前のPA泊、帰りは日曜日高速入ってすぐPA泊し月曜の夕方帰宅というプランで渋滞に巻き込まれることもなく土日の2日間をフルに南紀で過ごすことができた。

紀伊半島にはロングダートがいくつかあるが、護摩檀山今西林道は天然林の尾根を30kmほど走り抜ける、私的日本一の林道。
紅葉もばっちりだった。天気はいまひとつだったが雨に降られることもなく快適で、美しい樹林帯を駆け抜けるのは至福のひととき。
この林道はほとんどずっと尾根の一番高いところを走るので、常に明るく眺めがいい。
周辺はあまり植林されておらず、標高も1000m付近なので適度に疎らで美しい林が続く。
7年前に一度訪れて大感動したが、その後なかなか再訪の機会がなかった。紀伊半島は一週間の長期旅行には近すぎ、3連休程度では遠すぎる中途半端な位置なので。

高速1000円が使えるようになって気軽に訪れることができるようになったのは嬉しい、が来年度からは高速料金はどうなるのだろう。
護摩檀山今西林道を往復して満喫した後、川湯温泉の共同温泉場で運よく貸切状態となり至福のおやじ声を連発。ここのお湯は私にはとてもよく効いたのでフラフラになり、このまま川湯温泉公共駐車場でP泊しようかと思ったが、3泊の旅程のうち2泊が味気ない高速PA泊なので、唯一のP泊地にはこだわりたかった。

事前のネット情報で那智勝浦港内公共駐車場が夜景が綺麗なP泊適地とあったので行ってみた。キャンピングカーも多かったがそれ以上に夜釣りの人が多く話し声が聞こえ落ち着かないし、ホテル街の夜景は綺麗というよりケバくてどうも居心地が悪い。

9時を過ぎていたが、さらに南下し太地町のくじら浜公園辺りを半ばやけくそにさまよっていたら、延長逆転満塁ホームラン的にP泊適地を発見した。
平見台園地という10台ほどの小さな駐車場だが、ご覧の通りの断崖縁ぎりぎりにあるため海の見晴らしが最高だった。人気は全くなく静寂そのもので波音も心地よく爆睡。

トイレがあり給水可能。唯一の欠点は駐車場全体がかなり傾斜していることくらいか。

南紀2日目は天気もパッとしないので潮岬経由南紀白浜までの観光ドライブを楽しむことにした。途中の橋杭岩を散策。ずっと海を眺めながらゆるやかなカーブが連続する最高のドライブルートだ。
本州最南端潮岬は芝生が広がっているだけでさしたる感銘はなし。

南紀白浜は真っ白で綺麗だがこじんまりとした浜だった。しかし公営温泉の崎の湯は磯の窪みにあり海との一体感や展望が最高だった。

ロデオは全国の林道を走破するためのツールのつもりだったが、意外と温泉地巡りドライブも楽しいと実感してしまった。うまくP泊地を見つければ温泉から上がってすぐほかほかの体で就寝することができる。林道はもう雪に閉ざされるが、新たな楽しみ発見か?


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